ロックバンドのファンは、楽しい。

UNISON SQUARE GARDENというロックバンドをご存知だろうか。まあこの記事開いてる時点でご存知だと思うので説明は省きます知らなかったらWikipedia見よう。

わたしは2019年に入ってからユニゾンのファンになった新参者だ。実は物心がついた頃からジャニオタをやってきたわたしは、何かに「強烈にハマる」という経験をユニゾンではじめてした。何せジャニオタは物心ついたときからやってるから。

せっかくなので、ユニゾンの沼(沼っていう表現はあんま好きじゃないんだけど)(めんどくさいですね)にゴロゴロと転がっていった日々のことを備忘録的に残しておきたいと思い今この文章を書いている。あとジャニーズ界隈ではTwitterでの繋がりも10年近くなってきていて、新しい繋がりの作り方ってものをマジで忘れてしまい、ユニゾンのライブもお一人様が常なので、あの、だれか、ともだちになってください……という気持ちで書きます。よろしくお願いします!





わたしがユニゾンを初めて認識したのは、やはりというかシュガーソングとビターステップだった。今シュガーって打ったら一発で予測変換出てきたんだけどすごくない?

友人がカラオケで歌っていて、キャッチーでオシャレな曲だなあと思った。本人映像だっだんだけど、なんかボーカルの髪型がオタクっぽいなっていうのも思った。ちなみに田淵の動きは初見だと意外と目に入らない。


それから月日は流れ去年のある日、友人がインスタのストーリーに「今の気持ちがシュガーソングとビターステップにピッタリ」みたいなことを投稿しているのを発見した。

は?と思った。カラオケで歌う人が多かったから、なんとなく歌詞は覚えていた。ママレード&シュガーソングやろ?ピーナッツ&ビターステップやろ?それにピッタリな気持ちって何?

ただのオシャレワードやん。いや曲はめっちゃいいけど。平等性原理主義とか蓋然性合理主義とか、オタクって難しい言葉使いたがるよね、わかる~みたいな(わかってない)。曲はめっちゃいいけどさぁ…?


いやでも、そういえば蓋然性合理主義ってなんだろう。ふと思って、ここで初めて歌詞を調べるわけです。意味を考えるわけです。わかんないから解説サイトとか見て。



あれれ。これただのオシャレソングじゃないかもしれない。


斜めから?というかチラ見でユニゾンを見ていた自分を反省し、とりあえずYouTubeに「UNISON SQUARE GARDEN」と入力しました。『君の瞳に恋してない』が出てきました。



まって。ボーカル、オタクじゃない。(そこかよ)



オシャレとかオタクとか、あとなんかアニソンっぽいのいろいろ作ってチャラチャラしてそう、みたいなクソ偏見を持っていた自分を猛省し、それからユニゾンの曲をよく聴くようになりました。とりあえず最新アルバム『MODE MOOD MODE』を借りて。これもいい。これもいい。これもいい。やばい。ユニゾンいい。まって今なんつった?SF中毒?パパはエイリアン?は?でもなんかイイ…!!



でもなんかイイ。ユニゾンはこれに尽きると今でも思っております。



そうなると当然気になるのがライブで、チケットを手に入れて初めて参加したのが『MODE MOOD MODE ENCORE』の大阪公演。しかしここで一つ問題があるわけです。

わたしはジャニーズ以外のライブがあまり得意ではない。だってなんか恥ずかしい…恥ずかしくない?…拳突き上げたり…日本人普段めっちゃ謙虚やのに…授業中は全然手挙げへんくせにライブやとなんでそんな手挙がるん…授業中も挙げようや…先生可哀想やん…みたいな。

その点ジャニーズのライブはいいですよ。ペンライトがあるからね。右手にペンライト、左手にうちわ。完璧。

だからこの日のユニゾンのライブも、楽しみだけど、バンドのライブってちょっと怖いな、知らない曲もいっぱいあるし、大丈夫かな、みたいな気持ちで臨みました。





結論から言います。

大丈夫でした。



ていうか大丈夫すぎた。大丈夫すぎて、逆に大丈夫じゃなかった。つまり日本語が弱くなるレベルだった。




今までのライブでは「みんなが挙げてるから手挙げなきゃ」とか「ここは手を挙げるところなんだね?」とか、そういう感情しか知らなかったわたしが、はじめて「挙げたい…!やばい!猛烈に挙げたい!挙げちゃえ!!!wao!!!!たのしーーー!!!!!!曲のキメに合うのサイコーーーーーー!!!!!まってこの曲知らん!!!!やだーーーこの曲もキメに合わせたかった予習してくるから一回1週間前に帰らせて???あーーーーたのしーーーーーーーーーーーーーーー!!!」ってなった。そして驚くほど少ないMC。毎度痺れる曲間。歌がうめえ。演奏がうめえ。シンプルに曲がいい。3人が楽しそう。わたしも楽しい。とりあえずなんか楽しい。0.00000001秒も飽きない。体感時間2分。



終演。

ちょっと…もしかしたら楽しかったかもしれない…。(訳・死ぬほど楽しかったんやけどなにこれ誰かもっと早く教えてくれや)



あとになってユニゾンのスタンスを知ったり田淵のブログを読み漁ったりしたけど、わたしがあの日どうしても突き上げたくなった右手の拳には、ユニゾンの音楽が言葉なんかなくても通じた、ただそれだけなんだなぁとめちゃくちゃ嬉しくなった。

そして帰りの電車でFC会員になるスピード感。

3人のパーソナリティとか関係性とか歴史とか、知るたびに好きは募るけれど、でもそんなことはどうでもよくて、この日のライブが楽しかったんです。「沼」(という表現が好きじゃないと言いつつそれしか思いつかないから使うけれど)に落ちた理由が、他でもない「ライブ」だった。それがすんごく嬉しい。



「どうしてユニゾンを好きになったの?」
「ライブが楽しかったから!」

あぁ…なんて正義。言いたいから誰か聞いてくれ。

以上がわたしの沼落ち備忘録です。



ニゾンを勘違いしていたわたしの一意見だけれど、ユニゾンを勘違いしてる人ってのはわたし以外にも結構いると思う。オシャレバンドとかチャラチャラしてるとか。顔がいいし余計に。蓋然性合理主義とか難しい言葉知ってる俺カッコイイとかそういう感じでしょ、とか。

いやいやいや音も意味も全て込みであそこには蓋然性合理主義しか考えられねえのバーカ、と今では思うけど、仮に近くに勘違いしてる人がいたとして、それを説明しようとは思わない。できないしね。



でもなんかイイ。そう思ってしまったらすでに罠に落ちているんだぜ。



UNISON SQUARE GARDENはロックバンドだ。
説明はしない。でもなんかイイ。
そう思うなら、もうすぐ分かるよ。

わたしは分かったから。